ミュージシャンのわたなべよしくにさんからお話をいただき、音楽CDのイラスト、アートワークを担当させていただきました。
長野で開催されるりんご音楽祭というフェスに出演されるのでそこで発売されるようです。
制作前の打ち合わせではわたなべさんが数年前から暮らしている大阪の西成区をぷらぷらと案内して頂きました。
日雇い労働のセンターがあり、その周辺には「3帖500円」という単位の宿や、貸しロッカー屋が軒を連ねます。
電車の車体の底がまるまるみえる隙間だらけのトンネルをくぐれば、正面500m先には日本最高層ビルあべのハルカスがそびえ立つ象徴的な場所です。
そんな中から自然と浮かび上がった「コップ一杯の水」
その中で光る翡翠の絵をジャケットにしました。
「翡翠」というのはエメラルドグリーンの石です。5月の誕生石でもあります。
古くから魔法の石と言われてきたようで、「忍耐、調和、飛躍」などを表す石だそうです。
このCDには「翡翠」というタイトルの曲が入っているのですが
この曲、個人的に鳥肌ものでして、初めて聴いてすぐぞぞぞっとなりました。
コップ一杯の水と、その中に沈みながら埋もれながらまばゆく輝く翡翠。
そんな曲であり、場所であり、わたなべさん自身であって、それは全てに繋がっていると思えました。
生活の中に息づくような透明感のある曲ばかりです。
音楽に関して素人の私には言えることはあまりないのですが、素晴らしい作品に関わることができて本当に良かったと思っています
わたなべよしくに自主制作音源
でもでもでもでも→特設サイト